1979年、故川崎仁先生、故鈴木文雄先生、そして船越栄次先生らが、シアトルで開催されたアメリカ歯周病学会年次大会に参加されたことが本会発足のきっかけとなりました。世界の歯周病学をリードするアメリカ歯周病学会に感銘を受け、「日本にも臨床に則した歯周治療を語れる学会を作ろう」という熱い思いの下、1983年4月に「臨床歯周病談話会」が発足され、記念すべき第1回大会が東京ダイヤモンドホテル（参加者30数名）で開催されました。故川崎仁先生はその時の様子を、「それは決して満足なものではなく、まだまだわれわれの考えていたものとはほど遠いものではあったが、歯周治療を通して互いの臨床を高める機会がもてたことは成功であった」（臨床談話会会誌Vol.1巻頭言より抜粋）と述べられ、本会の未来に希望を託されていました。それから40年を経る現在まで、歴代理事長の下、年次大会をはじめさまざまな学会活動を着実に積み上げ、本会は会員数5,000名を超える充実した学会へと発展してきました。

今回、「40年の歩み編纂臨時委員会」を新たに設置し、各支部や事務局に保存されていた、本会の歴史を語る貴重な写真資料などを整理して、年表とともにホームページにまとめました。今までの歴史年表を通して本会活動をあらためて振り返り、会員の結束を図るとともに更なる学会の繁栄を祈念いたします。

2024年10月吉日